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半襟

着物をよく着られるお客さんから、
長襦袢の洗いを頼まれました。
そのお客さんは、決して針と糸を使うのが
面倒な方ではありませんし、普段は半襟を外して
預からせてもらっていますが、
「すぐに、この長襦袢を使うので、
 半襟はつけたままでいいですよ。」
と言われたので、半襟をつけたまま洗い、仕上げました。

それから、数日経ってそのお客さんが
「やっぱり、付けたまま洗うと“ふんわり感”が出ませんね。
 着る前に付けると、ふんわりとして着ていても気持ちがいいし
 見た目もいいものです。不精をするとダメですね。」
と、言っておられました。

私の所も、決して無造作に仕上げはしていませんし
丸みをつけるように仕上げているのですが、違うんですね・・・

ところで、この半襟、着物の襟の汚れをカバーするものだけでは
ないのです。
着物姿のお洒落の重要なポイントは衿もとです。
ですので、半襟は着物と肌の間にあって、着物の色柄を
強調する役割を持っています。

半襟には、大きく分けて、白半襟と色半襟があり
昔は、白半襟はよそゆき、色半襟は普段着用とされていましたが、
今では白色が主流です。
色半襟や刺繍入りの半襟は、襟元を華やかにするのに
効果的ですが、TPOに合わせて上手に使い分けをしてください。
例えば、留袖や振袖、訪問着などの礼装用には色半襟は
不向きで、あくまでも白が正式です。
色半襟は、地味な着物を明るく見せるのに効果的で
紬や木綿の着物に適しています。
刺繍半襟は、普段着用から礼装用まで豊富です。
白地に白糸や金糸銀糸でおめでたい柄を刺繍したものは
留袖や訪問着に、色半襟に刺繍を施してあるものは
紬などのお洒落着に使うといいみたいです。

一番よく汚れる衿を外せる着物は、本当に優れた
衣類ですよね。
もっともっと、着物を愛用されてはいかがですか!

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