夏の着物
長い梅雨も、そろそろ明けてくるような猛暑の一日。
本当に暑い一日でした。
こんな日は、出来るだけ軽くて薄いものを着たいですよね!
着物の場合は、単衣のなかでも透けて見える、
「絽(ろ)」「紗(しゃ)」「羅(ら)」が、これから活躍します。
「絽(ろ)」は、平織りの布に一定間隔に隙間(すきま)を空けた
織物で、この隙間を「絽目(ろめ)」といいます。
緯糸(ぬきいと・横糸の意味)三本平織りして、次に絽目を
作る事を「三本絽」で、このほかに「五本絽」・「七本絽」と
絽目にもいろいろあります。
「紗(しゃ)」は、平織りが入らずに絽目だけで織られたものと
いえるもので、すけすけです。
要するに細かい網目状になっているものです。
見た目にも、本当に涼しげな生地です。
「絽」と「紗」を袷にしたものを「無双(むそう)」といいます。
これは、着られる期間がとても短く六月に着るものらしいです。
涼しい生地を袷にしているので、機能としては意味はなく、
透けた生地を重ねているので、着ていて動くとなんともいえない
柄が見え隠れする、要するに美的要素のみの贅沢なものです。
最後に「紗(しゃ)」ですが、この生地は「絽」や「紗」のような
経糸が真っ直ぐではなく、斜めだったり曲がっていたりと、
ある意味、豪華なレースみたいに見えるもので、織るのに
かなり時間がかかるらしいのです。
元々は、格調の高い高貴な人々が身につけるものでしたが、
今では、着物の生地というより、夏の帯の生地に使われています。
こんな風に、夏の和服は浴衣だけではなく
涼しい生地の着物はたくさんあります。
このような着物を着て行動をしていると、
猛暑のような日でも、暑さを忘れてしまうかも・・・・
言い過ぎたかも知れませんが、
周りの人は、確実に涼しい気持ちになれますよね!
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