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2008年05月13日

ヴィンテージ物

ヴィンテージ風が流行の昨今。
クリーニング屋さんは、何処まできれいにしたら
良いのか判らない!という衣料が多くなってきました。

先日、よく行っている京都のあるデパートで、
婦人服売り場に行くと
(そこの店長と、よく服についてしゃべっています。)
「このジャケット、ここ汚れているで!」
「違うんです!あえて、古着感をだしているのです!」
「この商品が、うちに来たら、一生懸命に落とすで!この汚れ!」
「汚れているのではないのです!デザインです!」
と、冗談交じりでしゃべっていました。

ヴィンテージ風といえば、デニムを思い浮かべるのですが、
今や何でもあり!ですよね。

そこで、ファッション雑誌に目をやると
“買っておろしたその日から、着古し感を楽しめます。”
の見出しで、鹿の子織りのポロシャツ。
一昔なら、「色あせてきたから、何とかして!」
との依頼が来るようなポロシャツが新品。

そこのページに書いてあるのが“ガーメントダイ”
ガーメントダイとは、糸の段階ではなく、製品化後に
染色をする手法のこと。
製品染めとも言われていて、糸や生地の段階で
染めるのではなく、服、つまり製品になったものを
染料で染め上げる手法。
服の部分によって、染料の入り方や生地の縮み具合が
違うため、独特のムラのある染め上がりに。
ということのようです。
ブランドによっては、その染料が特殊であったり
染め上げてからの“洗い”に工夫をしたりと色々のようです。

こんなに古着が流行ってくると、
色あせた3年前の黒いポロシャツも堂々と着られるかな?!
と期待をするのですが、やはり汗などで色あせた感じは
汚らしいですね!
気に入っているので、染め直しでもしましょうか!

2008年04月21日

ストーブのガスに注意

昨日、4月20日(日曜日)は朝から良い天気でしたので、
嫁さんと造幣局の桜の通り抜けに出かけました。
昼前に、自宅から歩いて鴨川に出て京阪電鉄、出町柳駅に。
50分ほど、電車に揺られて目的の天満橋駅に。
駅に着くとすごい人・人・人!
その人の行列の中に入って、そのまま行くと
自然と造幣局に!
当たり前ですが、造幣局の中もすごい人!
その人の流れの中で撮ってきた写真を2枚、アップします。
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シャツに綿のコートを着て行った私は、汗ばんで
コートを片手に掛けての桜見物でした。

そんなシャツ一枚ですごせる時期になって
今日、月曜日に、あるお得意先に集配に伺うと
“なんか暑い”と思っていると
「ストーブを片付けるので、ストーブの石油を全部、
 燃やしているので、暑いでしょ。」
「もうそろそろ、ストーブも要らなくなってきましたね!」
と答え、そのストーブがある部屋に目をやると
石油ファンヒーターが、25度の設定で運転していました。

しかし、その部屋にはウールのジャケットがハンガー掛けで
掛けてあって、そのファンヒーターの風が当たっているように
見えたので、
「洋服に、石油ストーブの熱気は当てないほうがいいですよ!」
と言いました。

なぜかと言うと、灯油やガスなどの燃料が燃える際に空気中の
酸素と窒素が融合して、必ず発生する物質に酸化窒素ガスがあります。
繊維が酸化窒素ガスを吸収すると酸化作用や還元作用を受けて
染料が分解して変色します。
ガスの発生源としては、石油ストーブやガスストーブ、ガスコンロ、
ガス湯沸かし器、自動車のガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどがあります。
ですので、ストーブで衣類を乾燥させたり、排気ガスが出る
車の後ろでの立ち話は、避けた方が衣類に対してよいと思います。

また、クリーニングのポリ袋をかけたまま保管していた衣料品が
黄色に変色してしまうことがあります。
原因の1つとして、やはり酸化窒素ガスが関係しています。
空気中の酸化窒素ガスとポリ袋に配合されている
酸化防止剤(ポリ袋の劣化を防ぐために欠かせない物質)
の反応生成物による着色です。
こういうことから、クリーニングから戻ってきたら
ビニール袋から出して保管してくださいね。

これから、冬の後片付けをしていく時期です。
ストーブを片付けるための、つけっ放しは必要かもしれませんが
衣類だけではなく、事故がないように
注意深く片付けることを心掛けていきましょう!!

2008年04月03日

害虫に注意

冬物衣料の仕舞い洗い。
コートなど大きい物からクリーニングに出されて
おられると思いますが、クリーニングから返って
きたら、どのようにされていますか?

まず、クリーニングから返ってきたら、シミ・汚れが
残っていないか、仕上がりはどうかをチェックしてください。
満足な仕上がりでしたら仕舞うのですが・・・

「このビニールのカバーに掛けてしまっておいていい?」
と、よく聞かれます。
答えは、クリーニングのビニール袋は店からお客さんの
お宅までの間に、衣類がすれて汚れたりしないように
防汚の役目をしています。
ビニール袋は、保存袋ではないので外して片付けてください。

「でも、出したまま片付けると、ほこりがかぶってしまって・・・」
と言われます。
その時には、通気性の良い不織布がついた衣類カバーに替えるか、
もう着なくなったYシャツなどをカバーにするなどして
衣類をきれいに保存してください。

来シーズンに気持ちよく着るために、きれいに洗って
片付けたつもりが、いざ着用しようと思ったら
“虫食い”で穴があいていた!!なんてことにならないように
注意してください。

今回、虫食いに遭った!という方、
一度、クローゼットを掃除してください。
衣装箱に入っていたものが、被害に遭ったのであれば
その箱を、きれいに洗ってください。
衣類の害虫が、まだそこにいる可能性があるからです。

衣類の害虫は、4月・5月に花の蜜などに集まるのですが、
それ以外には、白い布にも寄ってきます。
ですので、洗濯物を外に干しておくと害虫が付いている
可能性はあります。
ですので、完全に害虫をクローゼットに入れさせなくするのは
不可能です。

そこで、活躍するのが“防虫剤”
防虫剤のガスは、空気よりも重いので
防虫剤は、上のほうに置くのが基本です。
衣装箱の中でしたら、衣類の上においてください。
その時、防虫剤の注意書きを読んで、直接、衣類の上に
置いてよいかを確かめておいてください。
また、防虫剤のガスが行き渡らなければ意味がないために
衣類の間に隙間は必要です。
それと、クローゼットやタンスを頻繁に開け閉めすると
せっかく溜まった防虫ガスが流れ出ます。
その事を考えて、衣類の仕舞うところを考えてください。

大事な衣類を、害虫から守るために
しっかりと洗って、防虫加工をしておいてください。

2008年01月16日

流行色

男性は
「グレーとカラードグレー(色みのあるグレー)
 によるグレー系バリエーションのグループ。」
女性は
「1.ライト・イエロー ・2.アシッド・イエロー・グリーン  (グリーン系含む)
 3.ムーンリット・スカイ (ブルー系) ・4.フローラル・パープル (ピンク系)」    

こらは今年の春夏の流行色なのだそうです。
(財)日本ファッション協会流行色情報センター(略称=JAFCAジャフカ)の
ホームページからの情報です。

このようなトレンドカラーは、段階を経て消費者の元へ届けられます。

最も早い時期に世界レベルでカラーの選定をしているのが
インターカラー(国際流行色委員会)で、
実シーズンの2年前に会議が行われます。
ここには、世界の13カ国が出席をしてトレンドカラーを決めているのです。
日本からは、JAFCAが出席しています。

では、トレンドカラーを決める基準は?というと
想像通り、時代はどのようなムードか?です。
景気はどうか?自然志向は強いか?
スポーツムードはどうか?などなど・・・・
トレンドカラーは、その時代のムードを現す色のようです。

インターカラーで決まった色をもとに、
日本ではJAFCAの委員会によって、
国内向けの色を選定して発表します。
ファッション分野では、1年半前には服地に色だしされ
展示会が開催され、半年前には
アパレルやデザイナーコレクションなどで
服になって登場して、店頭に出されるようです。

それにしても、今年はオリンッピクイヤー!
華やかなイメージなのは女性の方で
男性は、グレーって・・・・・
もう一度、ホームページを見たら
「トップトレンドはグレー系で、自然と人工が融合したようなイメージが重要」
と書かれていて、やはり五輪が開催されるとのことで
爽やかな色も注目みたいです。

ともあれ、明るい色が似合う世相になってもらいたいものです。

2008年01月11日

残り福

「商売繁盛で笹もってこい!」
の掛け声で、にぎわっている“えべっさん”に
参ってきました。
ここ4年ほど前から毎年、参らせてもらっています。
毎年、本えびすに参っているのですが、
今年は、10日に行けず、11日の残り福に行かせてもらいました。
えべっさんに参った後、どこかの店に寄ると
その店に自分がもらってきた福を置いてくる!と聞いたので
真っ直ぐ自分の店に帰るように段取りをするため
夜ご飯を食べてから、京都の恵比寿神社へ!

大和大路四条付近に着いたのが、夜の8時ごろ
10日の本えびすも終わり、午後からの雨模様ということで
近所について
「参拝者、すくないな~」と嫁さんに言いながら
毎年は、裏道から抜けて神社手前から大和大路に入るのですが
今年は、最初から大和大路を歩きました。

色々な店を眺めながら、恵比寿神社へ!
いつもならごった返しているのですが、
少し並んで本殿に参った後、
祇園町の舞妓さんから福笹を授かって、
福娘さんに縁起物をつけてもらい
本殿の横の板をたたき裏から出て、真っ直ぐ帰ってきました。

なんか前置きが長くなってしまいましたね!
今日は雨模様j!ということなので
防水加工が施してあるものを家庭洗濯する時の
注意点を書こうと思ったのですが
またの機会にさせてもらいます。

今年も商売繁盛でありますように
“えべっさん”に頼みました!
後は、足立クリーニング店の私たちが
より一層の努力をして、お客様に喜んでもらえるように
頑張ります!
よろしくお願いします。

2007年12月12日

静電気

今日の雨は、久々にしっかりと降ったように思います。
こんのような雨の日には、あまり関係がないのですが
冬になると、車やドアノブに触るとバチッ!とくる静電気、
嫌なものです。

私も、集配に車を使っているのですが、
冬の集配は、この静電気が悩みの種です。

静電気予防にはいろんな方法があるようですが、
今回は、着用している服からの予防策を!

衣類にはプラスに帯電しやすいものと
マイナスに帯電しやすい物があります。
こららの繊維が擦り合わさって静電気がおきやすくなるのです。

プラスに帯電する繊維は、ウール・ナイロン・レーヨンで
マイナスに帯電するのは、アクリル・ポリエステルなどです。
ですので、アクリルのセーターにナイロンのジャンバーを
着用すると、静電気がおきやすくなり
ウールのセーターにナイロンのジャンバーを着用すると
静電気はおきにくくなるということになります。

静電気を帯びた衣類は、ほこりも寄せ付け、
汚れやすくもなりますので注意をしてください。

これから、冬将軍がやってきます。
あちこちと触ると、バチバチと嫌な思いをしますが
色々と静電気対策をして、気持ちよく冬を楽しみましょう!

2007年12月05日

カシミヤ

街中を走っていると、街路樹は剪定(せんてい)作業が
なされて、町並みの風景は殺風景で裸の木々が並んでいます。
それに、5時になると暗くなってヘッドライトをつけなければ
前が見えなくなるほどです。
このような状況になると、なんだか師走で冬になったな~!
と思います。

こうなると活躍するのが、コート!
その中でも、高級感があり暖かいのが“カシミヤ”です。

カシミヤはカシミヤ種の山羊を含む、いく種かの山羊から
採った細かい(15マイクロン前後)、やわらかい毛のことです。

カシミヤ山羊は、粗い毛で覆われています。
その毛の下に、うぶ毛を密生させていて
そのうぶ毛だけを用いて、粗い毛は省いています。
もし、粗い毛が混ざっていれば等級は下がります。

良質のカシミヤは、中国の内蒙古(うちもうこ)産とされていて
最も細く、やわらかでぬめり感が豊かです。
次がモンゴル産で、中国産より少し太いのですが
ぬめり感は富んでいます。
ここまでが、上級とされています。
イラン産・アフガニスタン産は、前者に比べて
太くてぬめり感は劣ります。
毛の色は、淡い色が染まる“ホワイトカシミヤ”という
白いものが最上級で、その産毛量は10%で
茶やグレーは価値が低くなります。

コートには毛が短い中国産が
スーツは梳毛糸がひけるモンゴル産というふうに
使い分けられていると聞きます。

そこでカシミヤを着用している時の注意点は
ショルダーバッグなどのカバンのひもで擦らない、満員電車に乗らない!
それは、毛が落ちるから!
型崩れがしやすいので、毎日着用しない!
毛玉は、はさみでこまめに取る!
擦り切れやすいので、ヒジやヒザをやたらにつかない!

カシミヤの高級感は、シルクには負けない
見た目にも触った感じでも素晴らしいものです。
大事にしすぎて、タンスの中に入れていては何にもなりません。
寒くなってきた師走。
しっかりと活躍をしてもらい、いつまでも着用できるように
アフターケアーもしっかりとしてくださいね!

2007年10月12日

ポリ乳酸

北極や南極の氷がどんどん溶けていく!
台風が、年々勢力が大きくなっていく!
といった事を、最近よく聞きます。
地球温暖化、このような言葉が日常茶飯事に
皆さんも口々に言っておられると思います。

地球温暖化の原因である大気中の二酸化炭素。
物を燃やすと出てくるのですが、
その二酸化炭素を増やさない、地球温暖化防止に
貢献するミライセンイの一つに、
“ポリ乳酸”という新しい繊維があります。

ポリ乳酸は、トウモロコシなどの植物を原料にした
合成繊維です。
自然から生まれ自然に還るポリ乳酸は
“環境の世紀”にふさわしい素材です。

なぜ、ポリ乳酸を燃やしても
二酸化炭素を増やさないのか?というと
ポリ乳酸を燃やして出る二酸化炭素は、
原料であるトウモロコシなどの植物が
光合成で大気中から吸収した二酸化炭素と
ほぼ同量です。
ですので、新たに二酸化炭素を生み出す事がないため
大気中の二酸化炭素の濃度は一定に保たれるので
二酸化炭素を増やさない!という事です。

ポリ乳酸は、乾燥機を使うと、強度が低下し
磨耗しやすくなるとか、
アイロンは、高温で当てると溶解するとか
新しい繊維が出てくると、それぞれに
取り扱いを勉強していかなければなりません。

私の頭の中が、温暖化になっていきそうです。

2007年08月28日

テンセル

洋服を買おうと、ショップに出かけて
「この服、いいな!デザインも色・柄もいいし
 値段も手頃だし、買っちゃおう!」
という感じで、皆さんは買われるのでしょうか?

私は、その場で見て・触って、
これは綿とかシルク・ポリエステル・・・など
素材を見る癖が付いてしまっています。

「私は、デザイン・色・柄に値段
 それに素材も重要視しているわよ!」
と言われる方も多いと思います。

そのような時に、“指定外繊維”という文字を見ませんか?
この“指定外繊維”とは何でしょか?

指定外繊維とは、
家庭用品品質表示法では、日本で販売される
全ての衣料品に対して、その製品が何の繊維で
作られているか繊維製品の組成を表示することが
義務付けられています。
その繊維が、政府の決めた「繊維製品品質表示規程」
にそってその表に記載のない種類の繊維を指定外繊維といいます。
その表には、綿やシルク・ポリエステルなど、
私たちがよく知っている繊維が多く載っています。
つまり、指定外繊維はきわめて使用が珍しいか、
新しくてまだ規程に記載していない種類の繊維ということになります。

その指定外繊維の一つに“テンセル”があります。
テンセルは、摩擦に弱い性質があります。
特に、濡れた状態で強い摩擦があると、変色します。
それに、着用や洗濯によって、色むらや毛羽立ちが
徐々に発生します。

テンセルは、水洗いが可能です。
水に濡れると、硬くなりますが乾くと元の状態に戻ります。
そこで水洗い時の注意点は、生地の折れたところに
摩擦力が加わって、部分的に毛羽立たないように気をつけましょう!
洗濯をするときは、裏返しにされるとよいと思います。

以上のことから、テンセルの服を着用している時に、
食べ物をこぼして、おしぼり等で強く擦ると
毛羽立ち白っぽくなりますよ!
こぼしたときは、おしぼり等で押し当てる程度にして
帰宅してから洗う、もしくはクリーニング屋さんに出される
事をお勧めします。


2007年07月31日

プリーツ加工の服

プリーツスカートのクリーニングが来て
プリーツの事を少し調べてみました。

「服地ものがたり」という本を見てみると
プリーツの服は、ポリエステルがあればこそ
生まれたもので、
ポリエステルやナイロンなどの合成繊維は
“熱可そ性”があるかららしい。
“可そ性”とは、生地に力を加えて、形を与えた時
糸が切れたり、溶けたりしないで、力をはずしても、
与えた形を保っているということ。
で、“熱”が頭についてきているので、
加熱をして形を与えてから、冷やすとその形を
そのまま保つ事になります。

綿やウールなどにつけた折り目は、あいまいで
雨などに濡れると、取れてしまします。
そこで、綿にはパーマネントプレス加工、
ウールにはシロセット加工で折り目が消えないようにします。
ポリエステルには、熱だけでよい。

夏服に多い、“シワ加工”もこのような事を
利用しています。

これからの夏のレジャーにカジュアルな装いで
出かけられると思います。
そのような時は、服のシワを楽しむのもよいのですが、
くれぐれも、破目をはずし過ぎないように!
休みでも、折り目ある生活を!

2007年07月17日

黒かび

梅雨明けはまだかな!
と愚痴が出てしまうほど、すっきりとした天気に
ならない今日この頃。
天気予報を見ていても、梅雨前線がしっかりと
横たわっています。

このような、じめじめとした日が続くと
体が重たくなり、動くのが億劫になりませんか?
体に湿気が溜まって、重くなっているような気がします。

人間の体だけではなく、衣類も湿気を吸っています。
その湿気を、しっかりと乾かさないと“カビ”が発生します。

今回、事例に挙げるのは、お店の麻のノレン。
暖簾の分かれているところに黒カビがついています。

(画像をクリックをすると拡大します。)

黒かび処理をすると、

(画像をクリックをすると拡大します。)

湿気たままにしておくと、すぐにカビが出ます。
雨降りのゴルフなど、
濡れた服を、ビニール袋に入れたままなどは、
黒かびが出てくる要因です。
気をつけてくださいね!

2007年06月18日

ELSコットン

クリーニング業を営んでいると、
当たり前ですが、いろんな洋服の生地に出会います。
何年もの間、クリーニング業をしていますが
品質表示をまったく見ないで、生地の素材を全て
当てるのは大変に困難だと思います。

洗濯やしみ抜きでは、何の素材であるかは
大変重要なので、品質表示は切らないでくださいね!

先日、私の所にポロシャツのクリーニング依頼が
ありました。
見た目は光沢があってシルクのようで、
触ると、なんともいえない良い肌触り、
品質表示を見たら綿100%なのです。

このような綿を“ELSコットン”って言うのかな?
と思いました。
ELSコットンとは、“エクストラ ロングステイプル コットン”の
略で、いわゆる超長綿のこと。
吸水性が大変高く、肌の上から直接着るのに最適な綿の事です。

私は、ポロシャツは鹿の子織りが好きで
それ以外の生地のポロシャツは、ほとんど持ってはいませんが、
このような生地のポロシャツを着たら
この生地以外は、着れなくなるだろうな!
と思いながら、高級綿なので単品洗いで洗って納めました。

2007年06月12日

香水にご注意を!

今日は、暑かった!
洗い場に入ると、真夏はむせ返るような暑さ!
しかし、今日は、まだそのような暑さではなかったようで
タオルを首に巻いて、洗い場に入ったけど
そのタオルが、あまり活躍をしなかったので、
本番の暑さは、これからですね!

暑くなってくると、汗が出てきます。
汗が出てくると、汗の臭いが気になってきます。
そこで、オーディコロンや香水を使われる
方がおられると思います。

香りには、樹木、あるいは花や動物から採ったもの
など色々ありますが、暑いこれからの季節には
柑橘(かんきつ)や樹木の香りが
気分を爽やかにしますよね!
そのような香りの香水やコロンをつけていただくのは
いいのですが、その香水やコロンが
衣服に付くと悪さをします。

何が悪さをするかといえば、それらに含まれている
アルコールです。

ポリエステルなどの染料は“分散染料”を
用いる事があり、この染料は、
水には溶けませんが、アルコールには弱い所があります。
ポリエステル服地のブラウスやドレスに
香水などのアルコールが付くと、染を乱すことがあるのは
このようなことからです。

ですので、香水などは先につけて
それから服を着用される事をお勧めします。
ヘヤトニックも同じ事です。

これから、臭いが気になる季節ですが、
だからと言って、あまりにもきつい香水の臭いは
周りの人に、かえって不快な感じを与えますので、
ご用心!

2007年06月05日

紫外線が強くなってきています。

「5月が一番紫外線の量が多いので、
 外出の際は紫外線対策を、しっかりしてください。」
とよく聞きます。

この紫外線、人間の皮膚だけに影響を与えるだけではなく
衣類にも影響を与えます。

紫外線は、衣類に当てると繊維の
脆化(ぜいか・もろくなる事)と黄変を発生します。
ですので、洗濯物を直射日光の下に干していると、
色物は退色し、白いものは黄ばんでいきます。

ですが、紫外線には消臭・殺菌の効果もあり
外で干したタオルなどに、嫌な臭いが無いのはこのためです。

それに、持統天皇の歌に
「春過ぎて夏来るらし白たえの衣ほしたり天の香具山(二八)」
があります。
この歌は、単に夏になったから香具山に洗濯物を干している、
と言う歌ではなく、白たえの衣をより白くするための
紫外線漂白、すなわち「晒(さら)し」作業の光景ではないか。
と言われています。
紫外線を上手に使うと漂白効果があります。

アフリカの原住民が腰に巻いている白い布が、
白いのは、この紫外線が影響しているのではないのでしょうか!

しかし、一般的には紫外線は衣類にダメージを与える物で、
大事な衣類などは、乾いたら早めに取り込んでください。

2007年05月21日

シルクジャージのワンピース

つい先日にゴールデンウィークという連休が
終わったところなのに、
もう夏休みの予定が気になる時期ですね。

連休は、どうしますか?
実家に帰る、家でのんびりとする、趣味に高じるなど
ありますが、やはり旅行に行く!が多いと思います。

そんな時に、女性の方に1枚あると便利なのが
“シルクジャージのワンピース”
ワンピースの素材やデザインは、多種多様です。
なぜシルクをジャージ編みしたタイプがいいかというと
夏は涼しく、冬は暖かいというシルクの性格を十分に
生かすと同時に、伸縮性や肌触り、独特の光沢で
着ている人に、上品な雰囲気を醸し出せるからです。

同じ光沢のもので、レーヨン素材のものもありますが、
旅行カバンの中に入れて行くと、どうしてもシワが気になります。
シルクジャージは、丸めてカバンの中に入れていても
大丈夫です。

さらに、昼間はキャミソールを重ね着してサンダルを
履くとカジュアルに!
夜は、ワンピース一枚に光るアクセサリーをつけて
ハイヒールを履けばディナースタイルになります。
女性のワンピースは、男性のスーツのようなものです。

値段は少し高めのものが多いようですが、
海外旅行を考えておられる女性の方は、
“シルクジャージのワンピース”
一考の余地があるのでは!

2007年05月15日

逆開ファスナー

クリーニング事故には、
型崩れ・破れ・脱色などなど洗いでの事故、
誤配などの受け渡しでの紛失など
数えれば、きりがないほどたくさんあります。

クリーニング屋さんは、多くの経験で
それらの事故を未然に防いでいます。
でも、時には単純ミスや経験した事のないことでの
事故はあります。

このような事を書くと、「事故の話か!」と思われますが、
今日、ファスナーで焦ったことがあったので
このような書き出しになりました。

一つ間違えれば、事故になっていたかもしれません。
それは、コートのライナーをつけようと
コートの裏の片方のファスナーに
ライナーのもう片方のファスナーを付けて引き上げたところ
通常ですと、持ち手を引き上げたら持ち手の下は
綺麗にかみ合ってつながっていきます。
ところが、今日は持ち手を上げたら
片方のファスナーしか出てきません。
もう一方のファスナーは、下には出ずにそのまま上に!
「よりによって、こんな時間のない時に!!!」
と、ちょっと怒り気味に!
なかなか下には下がらず、徐々に焦りに!

少しゆっくりと動かしてみると、下がっていったので
何とか難なく事は納まりましたが
意外とファスナーの事故も多いのです。

そんな中、新聞に「逆開ファスナーが人気」という記事。
“逆開ファスナー”は、冬物の厚手のコートやジャンバーに
多く見られる、持ち手が上下二つあるファスナーで
上の持ち手を上に上げると、閉まっていきますが
その状態で、下の持ち手を上げるとファスナーは
開いていくタイプのものです。

このタイプが、今まではコートなどに使われていたのが
薄手のものにも出てくるみたいです。
割合も通常のものと、半々になってきているみたいです。

焦るとうまく閉まってくれないファスナー、
少々荒く扱っても、きれいに閉開して
それでいて、ファッション性があるファスナーを
早く市場に出してくださいファスナーを作っている大手さん!

2007年04月30日

縞柄

野球シーズンが始まって一ヶ月、
野球ファンにとって、一喜一憂の日々が
続いていると思います。
大リーグの方も、日本人プレーヤーが多くなり
放送でもニュースでも多く見るようになりました。

その中で、ニューヨークヤンキースのユニホームで
“ピンストライプ”という言葉をよく聞きます。
ピンストライプは、ピンで書いたように極細の縦じまの事で
地色と縞の濃淡がはっきりしているのが特徴です。

そこで、色々な縞模様の話。
あの懐かしい“ひょこりひょうたん島”の海賊、黒ひげの姿で
おなじみの白地に黒の太い横縞のTシャツ、
この場合の縞は、白色と黒色が同じ幅のもので、
この縞を「パイレーツ」と呼びます。

海賊ということで、船続きで“デッキ・ストライプ”があります。
これは、船のデッキ(甲板・かんぱん)におかれている
椅子(デッキ・チェア)に用いられている綿の、綾織の
白地に青の太い縦縞です。

縞の幅と、地色の幅が同じ幅のものを“棒縞(ぼうじま)”とか
“ブロック・ストライプ”とよびます。パイレーツもこれに入ります。
棒縞で細かいものが、シャツによく使われています。
その幅は、4ミリぐらいで、これを“ロンドン・ストライプ”と呼びます。

縞と縞の間隔があいているものを
“間明大名(まあきだいみょう)”とか“トラック・ストライプ”と呼び
服地の時は、幅が広すぎる!と感じるものが
シャツなどになると、ちょうどよい感じになります。

これからの夏服。
縞模様が多くなってきますが、
夏で開放的になって、心が邪(よこしま)にならないように!

2007年04月19日

スプリングコート

陽だまりを見ていると、すっかり春。
太陽の光の下は、本当に気持ちがいい季節です。
このような時候になると、キャンディーズの歌ではないですが、
「重いコートを脱いで出かけませんか?」って
口ずさんでしまいますよね!

しかし、まだまだ朝は寒く、重いコートはまだいるけど
周りを見たら、冬のコートではちょっと・・・・
そこで、活躍するのがスプリングコート!

せっかくのスプリングコートですから、
白・水色以外なら、薄い色を選びましょう。
ベージュ系は冬コートでも一般的なので、
より明るい色のものを選ぶようにしましょう。
グレー系はくすんで見えるので、おすすめできません。

スプリングコートの丈は、あまり長くないものを選びます。
ひざが隠れるくらいなのは少し長すぎで、
見た目に重く感じられます。
それと、デザイン的にポイントなのがウエスト位置。
コートにベルトが付いているのであれば、
自分のウエストより、少し上の位置にくるようなものを、
ベルトがないタイプのものであるなら、
後ろにベンツがあるものを着ると足が長く見えますよ!
ベルトもベンツもないタイプのものは、
ダブッとしていて、これも重く感じられます。

それと衿ですが、大きいものの方が
ジャケットとの違いがはっきりしていいと思います。
また、衿が大きいと小顔に見える効果も
期待できますよ!

暖かくなってきて、身軽になって新緑の中を散策する!
といった事も、体も気持ちもリフレッシュして、
たまには良いかも?!
スプリングコートを羽織って、
歌でも口ずさんで出かけましょうか!!
“雪が溶けて川になって流れていきます~♪♪”

2007年04月17日

冬物も汗抜き!

4月になって冬物の仕舞い洗いが、本格になってきました。
今しばらくは、コート類などがほとんど!
 
それらコートでも、汗の臭いがするものも中にはあります。
今は、コートを着る寒い冬でも電車の中や建物の中は
十分なほどの暖房が行き届いています。
私も時々、地下鉄などに乗りますが
座席の温さは、心地が良いよりも不快な気持ちになる事もあります。

ましてや、今年は暖冬!
確か、2月のある日は、シャツ一枚でも過ごせるほどの日が
あったように思います。
2月ですので、朝、出勤する時はコートを羽織られると
思いますが、そのような気温が高い日は汗ばむと思います。

よく、秋になって冬物を着ようと思ってクローゼットから出してきた
スーツが、脇や衿周りに汗ジミが出てきて、慌ててしみ抜き依頼を
出されるお客さんが多くおられます。
冬物ですから、汗は関係がない!と思われているようですが、
先ほど書かせてもらったように、冬でも汗は掻いています。
ましてや、夏物と違ってシーズンに、
そう何回もクリーニングをされません。

ドライクリーニングでは、汗は完全に除去できません。
これから、仕舞い洗いの中心になってくる
スーツやセーターは、出来れば汗抜き洗いをお勧めします。

秋になって、慌てる事のないように!

2007年04月11日

高級綿のシャツ

暖かくなってきて、薄着をする季節になってきました。
このような気候になると、
クリーニング業は、仕舞い洗いに忙しくなるのですが、
それに加え、綿シャツやブラウスなどが増えてきます。

シャツは、背広の下に着るビジネスシャツは
ずっと、あるのですが、ノーネクタイでも着れる
デザインシャツが増えてきます。

綿のシャツと言っても、綿にも色々ありますが
呼び名はほとんどが、生産地からくる呼び名です。
エジプト綿やインド綿・中国綿などなどあります。
それらの綿の品質を左右するのが、
綿糸の細さがポイントとなってきます。

綿糸の細さの単位で、数字が大きいほど
糸は細くなります。
1ポンドあたりの糸の長さが単位長(840ヤード)の
ものが1番手。100番手だと長さはその100倍の長さ。
短繊維の綿は、細いほど弱くなるため
2本を撚って1本の糸にするのですが、
それを双糸といいます。
ちなみに、1本よりは単糸(たんし)。

この番号が大きい綿のシャツは、
肌触りが気持ちよく、見た目も光沢があります。
このようなシャツは、出来るだけ糊は入れない方が
そのシャツの持ち味を長続きできます。
シャツを購入される時に、販売店の方が言われているのか、
最近、「糊なしで、お願いします。」といわれる方が
多くなってきています。
そのほとんどが、高級シャツです。

しかし、全てのシャツを糊なしは、どうかと思います。
ビジネスのシャツは、やはり襟元はシャキッとしていなければ
なりませんし、糊をつけることで
型崩れを防止したり、汚れ落ちがよくなったりします。

これからの季節、シャツがおしゃれのポイントとなります。
オン・オフとシャツを替えてみては、いかがですか!


2007年04月03日

水滴に注意

黄砂がひどい、ここ数日ですよね!
自店の前から見える比叡山も、
昨日はまったく見えないほどです。
そして、屋根のないガレージに停めている
私の車は、黒色なのですが
ものの見事に白い斑模様になってしまっています。

このような日は、洗濯物は部屋の中に
干したほうが無難ですよ!
手すりなんか、すぐにザラザラになっているのですから、
濡れている洗濯物には、思っている以上についている
と思いますよ!

そんな黄砂が多い日の、雨はかかりたくないですよね。
それでなくても、空気中のチリやほこりを含んでいるのに
それ以上に黄砂だなんて嫌になります。

でも、黄砂を含んでいない雨でも
蛇口から出るきれいな水でも、服地に付くと
シミになる場合があります。
これを“水シミ”とか“ウォーター・スポット”と呼んでいます。

服地に水がかかると、そこが濡れ色に変わります。
乾いて、その濡れ色が消えればいいのですが、
乾いてもあとが残ったりします。
水滴があたった所の繊維が、水を含んで、
膨らみ、縮む事によって生地の厚みが増します。
すると、そうでないところと差が出来てしまいます。
この差が衣表に出てしみのように見えます。
水滴による部分収縮が水シミです。

この水シミは、水につけると簡単に消えます。
が、水につけると型崩れや色泣きをするものは
注意が必要です。

また、絹織物は、水性の糊で仕上げているのが
一般的ですので、水シミが出来やすいので
こちらも要注意です。

昨日、私の所に
「この訪問着、涙がこぼれてシミになってしまいました。
 しみ抜きをお願いします。」
との依頼がありました。
確かに、見てみるとシミがあります。
画像に残そうかと思い、写したのですが、
どうもきれいに写らないので今回は、なしです。
確かに、涙も水分。
これも“水シミ”です。
明日にでも、処理をしておきましょう!

2007年03月16日

皆さん、注意をしてください!

服を購入をするとき、皆さんは何をポイントにしますか?
今、流行っているデザインの物、
自分の気に入っているブランドの物、
それよりも何よりも金額、
何を購入するかを決めて、売り場に行って買う、
何も考えずに、衝動買いが多い、
などなど、人それぞれにいろんな思いや考えで
服を購入されているのだと思います。

私も、服は好きです。
よくデパートなど衣類を売っている所によく行きます。
去年あたりから、コートだけではなく
セーターやジャケットなどに毛皮が付いているものが
多く見られるようになってきています。
私も何点か、そのような服を購入をしました。
その服を着ていると、衿周りや袖口に
毛皮が付いています。
その部分は、よく体にすれる部分です。

クリーニング新聞に
「トラブル未然防止、毛皮部分使いに注意」
と題された記事が載っています。
そこには、ラビットの毛皮付き婦人コートの事例が載っています。
その毛皮の、毛が脱落して皮が露出しています。
「クリーニングに出す前は、このような状態ではなかった!」
とお客さんから申し出があったようですが、
クリーニング総合研究所が調べたところ
「着用により擦り切れて、皮の部分が露出した。」
と判断が出ました。

擦り切れて、毛の部分が抜けかけていたのを
クリーニングによって完全に取れたのですが、
このことは、受付時にお客様に説明をする必要があります。

皆さんも、毛皮付きの衣類をお持ちであれば、
一度、確かめてください。
毛皮の毛が、抜けかけていないかをチェックしておいてください。
大事な服、気に入った服をいつまでも
気持ちよく着ていただけるように
私たち、クリーニング業も努力をしています。
皆さんも、大事な服を大切に扱ってください。

2007年03月12日

虫食いに注意

夕方のニュースで、
「営業を終了をしたのですが、また営業を再開しました。」と
スキー場の話題がありました。
本当に、ここ数日は寒いです。
店から見える比叡山も、今年は白くなったのが
あったのかなと思うのですが、今日の朝は
白くなっていました。

しかし、今年の冬は記録的な暖冬です。
暖冬だった事で、衣類の害虫も多く活動しているみたいです。
衣類に害をもたらすのは、イガやコイガ、カツオブシムシなどが
代表的です。
その中で、イガやコイガは寒さに弱いので本来の寒さですと
死滅する数も多いのですが、今年は相当数生き延びていると
予想されています。
また、カツオブシムシは、光が苦手ですので
繊維の奥の方から食べていくようです。
表面は、どうでもないのですが、透かしてみると
生地が薄くなっているようでしたら、カツオブシムシに
繊維を食べられている可能性があります。

そこで、虫食いを防ぐには、
しっかりとした洗いと、防虫剤が必要になります。
ムシは、食べこぼしなどを餌にしているので
しっかりとしたクリーニングが必要です。
それに、高級素材といわれているシルクや
カシミヤなども好物ですので、
それらに近寄らないように防虫剤も必要です。

防虫剤は、防虫ガスを出して害虫を寄せ付けない
働きをしています。
ですので、以下のことに気をつけてつかってください。
まず、ガスは空気より重たいので、下のほうから
溜まって衣類全体にいきわたるので、
しばらく使わない衣類は、防虫剤を使用し
密封状態でないといけません。
クローゼットの場合は、開けるたびに防虫ガスが
外に出ていっていると思ってください。
それと、クローゼットの中にたくさんの衣類を
詰め込まないようにしなければなりません。
クローゼット用は、上に吊るすタイプで
上から下にガスを流すのですが、詰め込みすぎると
隙間がないため、ガスが全部の衣類にかかりません。
それに、当たり前の事ですがクリーニングから
帰ってきたビニール袋に掛かったままでは
ガスはかかりません。

長くなってきたので、また後日に
虫食いについて書き込みをします。
また、見に来てくださいね!!!

2007年01月12日

柔軟剤の働き

タオルやトレーナーを洗濯する時、
最後に柔軟剤を入れる方が多いと思います。
私の所も、水洗いや汗抜きなど水で洗った最後に
仕上げ剤(柔軟剤)を入れています。
これは、肌触りを好くするため
気持ちよく着てもらうために使っています。

ところで、なぜ柔軟剤を入れると肌触りがいいのでしょうか?

少し専門的な用語が出ますが、我慢して最後まで読んでください。
シャンプーや洗剤の主成分は、陰イオン系界面活性剤(アニオン)で
洗浄力は強くて濯ぎ時には、繊維から離れやすい性質を持っています。
柔軟剤には、陽イオン系の界面活性剤(カチオン)が使われています。
この陽イオン系界面活性剤は、洗浄力が弱いのですが
水で濯いでも繊維に吸着して離れにくい性質を持っています。
このような理由から、柔軟剤に陽イオン系の界面活性剤が
使われているのです。

洗剤はアニオン(陰イオン)ですので、洗濯をした後の繊維は
水の中でマイナスの電気を帯びています。
そこに柔軟剤(カチオン・陽イオン)を入れると、プラスとマイナスが
引き合う作用で柔軟剤が繊維の表面にむらなく覆います。
陽イオン系界面活性剤には、水と仲がいい部分と油と仲のよい部分が
あって、繊維の表面には水と仲がいい部分が付着して
その反対の油と仲がいい部分が表に出ます。
つまり、繊維が油ような膜に包まれて、人の肌に触る時に
軟らかいと感じられるのです。

でも、同時にこの繊維を覆う膜が吸水性をそこねていて、
柔軟剤がよく効いているバスタオルでお風呂上りに
体を拭いても、もう一つぬぐえていない感じがするのは
このことが原因です。

もう一つこの膜の働きとして、繊維と結合している部分が
陽イオン系界面活性剤の水と仲がいい部分でしたよね、
そこは水分子が強く結合しています。
水は電気を通す性質があって、繊維の表面に一列に並んだ
界面活性剤の水と仲がいい部分は繊維上に溜まった
静電気を通しやすくする道を作り、
柔軟剤は静電気防止の効果も発揮します。

以上、堅苦しい事を書きましたが、
柔軟剤を使うと、柔らかく感じられ静電気防止にもなるが
吸水性が落ちる!っていう事が今回、書きたかったことです。
今では、吸水性を上げた柔軟剤が出てきているのですが
肌触りが・静電気防止にはもう一つみたいです。

ですので、タオルハンカチは吸水性のよい柔軟剤を、
洋服・下着には従来の柔軟剤を!
と使い分けるのもいいかもしれませんね!

2006年12月28日

あったか生地

今年も後少し。
日本に来るのが遅れた冬将軍も、
この年の暮れになってやってきたようで、
近畿地方の北部に本格的な雪を持ってきたようです。

天気図に西高東低の縦じまのが出てくると
北風が吹き寒さが身にしみてきます。
そんな時に役立つ生地が、キルティングとボンディング!

キルティングは、二枚の生地の間に中綿を挟んでミシンで
縫い合わせたもの。
中綿に空気が含まれる。それを表地と裏地とで挟むから
通気は妨げられる。そこで空気はとどまり、暖かくて軽い生地が出来るのです。

ボンディングは、二枚の異なった生地をべったりと貼り合わせて
一枚の生地にしたもの。
たとえば、色の違った生地、無地と柄物、織物とボア、
あるいは、布地とウレタン・フォームを張り合わせたりする。
布地とフィルム状のシートを張り合わせるものが、ラミネートである。
このように出来た生地は、
保温効果の高い生地や防水効果のある生地ができます。
ボンディング加工は、接着剤を用いる方法と
どちらか一方の生地を熱で溶かして融着させる方法があります。

このボンディングされている生地は、年数が経つと
接着剤が表地に出てきて、しみのように見える事が
まれにあります。
このしみのようなものを、取ると型崩れがおき
着用が出来なくなるので、そのようなシミが見えてきたら
寿命だと思ってください。

これから何かと忙しい時期。
くれぐれも体に気をつけて、風邪などひかないように!!

2006年12月21日

タキシードの基本

イルミネーションが街のあちこちで
見られるようになって、クライマックスの
クリスマス・イブとクリスマスが今週末になった今日この頃、
パーティーに出席するといった人達は多いのだと思います。

私は、残念ながらその予定はなく、
知り合いの男性たちと近所の居酒屋で
乾杯をやっている事でしょう・・・

その事はおいといて、
男性がパーティーに出席する正装は、やはりタキシードでしょう!
そこで、今回はタキシードの基本を、おさらいしておきましょう!

タキシードの基本の色は、黒!応用で濃紺もあり!
シャツはウイングカラー、タイは黒のボウタイ(蝶タイ)、
タキシードのズボンは、サスペンダーを装着するボタンが
あるので、ベルトループがあっても基本はサスペンダーで!
靴は、エナメルのオペラパンプスが基本らしいのですが、
この時ぐらいでないと出番がないので、黒のストレートチップでも
いいらしいです。
そして、一番間違えやすいのがカマーバンド、
カマーバンドは元々、イブニング用に着用する白ベルトの代用で
黒シルクの幅広サッシュを巻いたのがはじめらしいのです。
ともあれカマーバンドは、蛇腹状になっており、
山折りのヒダが上に向くように留めるのが正解!
ヒダの開く方を下に留めないように注意をしてください。

このように、正装したならば紳士的に振舞って
間違ってもお酒に飲まれないように!
まあ、私の場合はトレーナー・Gパン姿のまま
居酒屋で酔っ払っているのでしょう・・・


2006年12月18日

フリースの話

先日のFIFAクラブワールドカップ・ジャパン06(トヨタ杯)は、
インテルナシオナル(ブラジル)が、バルセロナ(スペイン)を
破り、初の世界一に輝きました。

その会場で使われていた飲料用の
プラスティックカップ(PET樹脂製)は回収されて
繊維として再利用されるらしいのです。

大会期間中は21万個のカップが使われるみたいで、
これらが、Tシャツ9000枚分のポリエステルに
再生されるみたいです。

この話で、“フリース”と思い浮かんだ人は多いと思います。
そこで“フリース”を実用服飾用語辞典で引いてみると
「表面を起毛した厚地で重い紡毛織物や、
 ペットボトルを再利用した合繊加工の軽量素材。
 本来は1頭の羊から刈り取ったままの、
 1枚の形になっている状態の羊毛のことをいった。」
と書いてありました。

私は、フリースというと、ペットボトルを再生したもので
ユニクロで有名になった軽くて暖かい生地のことだと
思っていましたが、
本来は羊毛の事だったのですね!
また、一つ勉強になりました。

今年は暖冬との事ですが、冬は冬!
フリースをはじめ、コーデュロイ、ツウィード、フラノなどの
冬の生地が町を行き来することでしょう!


2006年12月12日

ウールは身を守る

羊の代名詞的な存在であるメリノ(Merino)種は、
世界各地に広く分布し、世界で最も優れた品質の
羊毛を最も多く産出している羊種です。

その羊から取れるメリノウールの原毛には、
ラノリンなどの脂肪質を含んでいます。
この状態のウールを“脂付き”と呼ばれています。

しかし、この脂付きのウールには臭いがあり、
また、好みの色に染めにくいため
精錬漂白をして、無色無臭にして好みの色に
染めて服地を作ったり、編んでセーターやカーディガンを
作っています。

一般に売られているウール製品には、ラノリンは取り除かれて
いるのですが、漁師が着るフィッシャーマンズ・セーターには
ラノリンが含まれている原毛で作られているものがあるみたいです。
ラノリンが含まれているので、水を弾く、水に濡れにくいわけで、
それに、着ていて温かい。
でも、重くて、臭いがする!ので一般には受けいられないようです。

ウール製品を洗う場合、クリーニング屋さんは通常
ドライクリーニングをします。
ドライクリーニングは、油汚れをよく落としますが、
汗など、水でよく落ちる汚れにはもう一つです。
ですので、Wクリーニングなどで、水で落ちる汚れを落とす
方法でウール製品をきれいにしているのです。

ドライクリーニングは、油汚れを良く落とす!
これって、必要な油分も落としていっている場合もあります。
「このカシミヤのセーター、なんだかゴワゴワしてきたわ!」
「タートルセーターの肌触りが、心地良くなくなってきた!」
などと思われたら、もしかしたらウールが持っている
必要な油分が取れてきているのかも知れません。

当店のこだわりの一つですが、
私の所のドライクリーニングには、アパレルが使っている
シリコン剤を入れています。
シリコン剤とは、化粧品などでも使われていますが、
大きく表現すると油分です。
このシリコン剤を使い始めた頃、本当に肌触りがいい!と
思いました。
特にカシミヤのコートの肌触りがいいな!と感心しました。
今では、すっかりなれていて自分では判らないのですが、
先日、
「足立さんの所に出したスーツ着ていて、やわらかくて気持ちがいい!
 以前の所は、ゴワゴワしていたのですが・・・」
って言われました。
なんか自慢話になりましたが、本当にうれしかった一瞬でした。

このシリコン剤は、もちろん無色無臭ですよ。
でも、ラノリンを含んでいるフィッシャーマンズ・セーターは
雪の日の漁には威力を発揮し、漁師の身体を保護し生命を守っています。
ですので、猟師さんたちはラノリンの臭いがすると
安心感が沸いてくるのだそうです。

臭いというのは、その人その人それぞれですね。

でもやっぱり、服は無臭が一番いいですよね!


2006年12月07日

雨の日のベルベット

先日、雨の日に嫁さんが
お気に入りのベルベットのジャケットを着て外出しました。

その数日後、
「お父さん、このジャケットこんな事になっている!」と
慌てて、私に見せに来ました。
見てみると、肩から背中にかけて、雨の痕が付いています。

「このジャケット、初めて着たのに・・・・
 雨の日に着ていくものじゃないな~・・・」とショックをうけていました。

「一度、そのメーカーに『雨の日に着たら、雨の痕が付いたのですが
 この商品は、このようなことになるのですか?』って、聞いてみてみ。」
と言って嫁さんに電話をさせると、相手のメーカーが出て
「そのようなことはないと思います。
 信頼のおけるクリーニング屋さんに相談されては!」
ですって!

この雨の痕は、蒸気アイロンとブラッシングで綺麗に直るのですが、
まだ一度も着用していない新しい服が、雨に当たったぐらいで
このようになるのが納得いきませんでした。

偶然にも、今回のクリーニング新聞に、このことが載っていたので
余計に納得がいきません。

その新聞には、
ベルベット素材は、レーヨンやシルクの起毛繊維が使用されています。
レーヨンやシルクは、他の繊維に比べ美しい光沢が出ますが、
吸水性が極めて高いので、雨に濡れると繊維が水分を吸収して
雨ジミが出来ます。
ベルベットの場合は、雨の当たったところの毛羽繊維が倒れて
その部分だけ光沢が変化するということになる。
このことを防ぐために、製造段階で水をはじく撥水加工が
施されている。
撥水加工がしてあると、水は弾かれて水滴のまま
転げ落ちるとの理由からです。

この記事を読んで、嫁さんのジャケットに撥水加工を
したのですが、なんとなく納得がいっていません。

この記事には、他にシルク・レーヨンのプリーツ加工が
してある服にも雨が当たるとプリーツが取れてしますので
撥水加工をしておいたほうがいい!と記載されています。

シルク・レーヨンのプリーツ加工のしてある服や
ベルベットの服などをクリーニングに頼まれる時は
撥水加工をするようにクリーニング屋さんに
依頼をしてください。
撥水加工は、着用中やクリーニングをすると効果が
薄れてくるので、クリーニングのたびに依頼する事を
お勧めします。

今、嫁さんのベルベットのジャケットは、
きれいになって次の出番を待っています。
もう、雨の日でも大丈夫だと思いますよ!

2006年11月29日

最近のクレーム

クリーニング新聞を読んでいると、
日本の衣料の92.8%が外国製だそうです。
最も多いのは、やはり中国で輸入全体の91%で、
かつては多かったイタリア製は輸入量7位の0.3%しかないようです。
ですが、輸入金額からすると2位に位置するので、
一つ一つの金額が、高いというのが分かります。

これだけ輸入品が多くなると、それだけクリーニングの
クレームも輸入品が多くなるのは当然です。
その中でも、単価が高いイタリア製のクレームが
多くなってきています。

その多くは、バックコーティング加工布・
ラミネート加工布・ボンティング加工布などの
生地に何らかの加工が施してあるものの事故が目立ちます。
これらの加工の多くは、ポリウレタン樹脂が使用されています。
ポリウレタン樹脂は、水分を嫌い、加水分解による経時劣化をおこします。

「そんな!水なんか掛けていないし、
 クリーニング屋さんが洗う時に、水を掛けていてはがしているのと違うの!!」
と、言われるお客さんもおられるかと思いますが、
多くのクリーニング屋さんは、このようなことは勉強されていると思います。
イタリア製などの輸入品は、輸入の際の船積みや、
日本の夏場の高温多湿状態での保管がダメージを与えているとも言われています。

それに、ポリウレタン樹脂の寿命は4・5年と、言われています。
「このジャケットは、去年買ったの!
 寿命だなんて、そんな事ないわ!」と、
思っておられる方がおられると思いますが、
その生地が出来てからの時間が問題で、
生地ができて、縫製して、それから運搬され
そして、売り場の倉庫で待機をして、売り場に出されるのが、
去年ということで、その製品は、極端に言えば
もう3年を経過しているかも知れません。

これは、あくまでも極端な例ですので、
全てがそうだとは言いませんよ!

このような事故は、クリーニング屋さんも
洗ってみないと分からない!というのが現状です。
洗う前のチェックでは、ほとんど見抜けないのです。

当店では、今の所、そのような事故が
まだ起こっていないので、ほっとしているのですが、
 (一応は、注意をしながら処理をしているのですよ!)
実際に起こると、
「そんなー・・・・・」って、気持ちになるのだろうと思います。

そのような「そんなー・・」というクレームの話をこの後に書こうと
したのですが、長くなってきたので明日にでも書きます。
では、また明日!

2006年11月28日

ダウンのお話

今週末から本格的に寒くなるらしい。
肩をすぼめるような北風に、
強い味方がダウンジャケット・ダウンコート!

私も普段、家や洗い場などで活躍してくれるのが
2年前に買ったプーマの白のダウンベスト!
daunnbesuto061127.jpg
本当に暖かく、ベストだから作業がしやすい。
でも、白だから普段着にしていると汚れが目立ちます。
シーズンに何回も洗いますが、すぐにそのベストに
袖を通してしまいます。

そのベストの品質表示を見てみると
ダウン95%・フェザー5%と書いてあります。

ダウンとフェザーって、どう違うのだろう?
というので、その違い!

ダウンもフェザーも鳥の羽毛の事。
で、その違いは

 フェザー(羽根)は、その中央に少しカーブがかった羽軸があり、
その両側に、やわらかい羽枝(うし)をつけている。
鳥の外衣にあたる。

 ダウン(綿羽)は、羽軸を持たない羽毛で、タンポポの綿毛の
ようなもの。中心に小さな核を持っていて、ここから細かい
しなやかな羽枝を放射状に全方向に伸ばしています。
 ダウンの羽枝は、絡み合わないので、いつもふわふわしていて
その羽枝の間に空気をたくさん含んで、軽く保温性が高いのです。
ポリエステル綿より10%ほど、保温性が高いらしいのです。
 それにダウンは、汗の湿気を吸って外に放出するので、
蒸れを感じさせない。圧縮されても反発力があるので、
すぐに元に戻るなど良いことばかりです。

羽毛は、グース(がちょう)やダック(あひる)から採っています。

私のダウンベストの、ダウン95%・フェザー5%とは
ダウンとフェザーの混合の割合を重量比率で表しているのです。

私のダウンベスト、今シーズンもよろしくお願いします。


2006年11月07日

ツィードの話

道行く男性の方の上着が、見た目にも暖かく、
冬用のジャケットに変わってきています。
冬用のジャケットといえば、皮やコールテン
それとツィードが思い浮かびます。

ツィードはスコットランドやその沖にある
ハリス島、シェットランド島、アイルランドなどで
作られているウール織物の服地です。

ツィードの特徴は、
温もりがある・いかにもウールという感じがする・
ハンドクラフトの味がある・ざっくりとしている・
反発力のあるふくらみと、伸縮性がある、など
いかにも気温が低い冬に適している生地です。

ツィードの種類は、
チェビオット・ツィード、バナックバーン・ツィード、
シェットランド・ツィード、ドニゴール・ツィードがありますが、
それぞれの違いは羊毛の産地の違いで、
作り方はみな同じです。

会社に着て行くのは、スーツと決まっていた!というのも
今では、少しずつ変わってきているようで、
ツィードのジャケットなどを着て出勤する方も増えてきて
いるみたいです。

こらからは、出勤風景も色々な服装の方が増えていくのでしょうね!

2006年10月19日

ふんわりしたファッション

ワンピース・ブラウスやジャケットなど
肩口から袖口にかけて、ふんわりと
広がっているものが、今、流行っているらしい。

これは、タイトスカートやスキニーデニムが
流行しているから、上にボリュームをもって
こようという発想らしいのです。
また、ヨーロッパで日本の着物をイメージした
袖が流行しているのも、少し関係があるみたいです。

ふんわり袖には、三種類あって
肩口が細く、袖口が広いのは「ベルスリーブ」
肩から袖口まで全体的に広いのが「パフスリーブ」
肩から袖口まで直線的に広いのが「キモノスリーブ」

ところが、タイトスカートやスキニーデニムが流行っている!って
言っていますけど、最近よく見るのが「バルーンスカート」
「バルーンスカート」は、その意味のとうり風船のような形で、
昔の王様のズボンのような、か