「このズボンのお茶のシミ、落ちますか?」
と、昨日、女性の方が私の所に持ってこられました。
見てみると、他店に一度出されていて、
そのままの包装で持ってこられました。
クリーニング屋さんのカバーを外して見てみると、
ウール100%のベージュ色の女性用のズボン。
そのズボンに、腿のあたりから膝下までに茶色くなった
シミがはっきりとついています。
「他のクリーニング屋さんに出したら、これ以上は無理です。
といわれて、もうダメでしょうか?」
「一度、しみ抜きをして見ましょう!
来週の火曜日に仕上げますが、それまで預からさせてもらっても
いいですか?」
「いいですよ!よろしくお願いします。」
ということで、しみ抜きをさせてもらうことに。
そのしみ抜きを、今日の午後からするので
もう一度、そのズボンをチェックしていると、
なんか臭いがするのです。
「なんだ?この臭いは!」
と思い、あたりを見渡してもそれらしきものはなく、
手に持っているズボンに鼻を当てると、
「これか!」
この臭いは、ドライクリーニングの脂肪酸での臭い。
ドライクリーニングは、水洗いのように洗濯した水を捨てて
新しい水を入れて濯ぐ、という工程はしません。
ドライ溶剤で洗って、洗濯をしたあと捨てずに
フィルターと活性剤を通してタンクに戻して
また次の洗いにその溶剤を使います。
このように溶剤を循環してドライクリーニングをしていくので、
溶剤管理をしっかりとしていないと、
先ほどの女性用のズボンのように、嫌な臭いが付いたり、
又は、汚れが付着したりします。
最近、臭いに敏感になっている方が増えてきています。
クリーニングも,きれいにするだけではなく
臭いもしっかりと除去しなくてはいけないと思います。
“人の振り見て我が振り直せ”で
自店のドライ溶剤のチェックをして
溶剤管理をしっかりとしていこうと思わされた今日でした。
ところで、先ほど出てきた“脂肪酸”については
後日に取り上げます。
それと、ズボンのシミは取れましたよ!
ダメですね!最近、洗い場にカメラを持っていかなくなって
しまって、しみ抜き画像を撮る習慣がうすれています。
これも来週あたりからしっかりと撮っていって
またアップしていきますので、
よろしくお願いします。