「私の所に“ドラム式洗濯機”が来ました!」
これは、足立クリーニング店ではなく
私の家に来たのです。
寝泊りは、店ではなく近所に家があって
そこで、寝泊りをしていて家族の下着や
子供たちの体操服など、一般家庭で
皆さんが洗濯をされているものは、
私の所も嫁さんが洗っています。
その洗濯機が、ドラム式洗濯機になったのです。
商売柄、触りたくて触りたくて仕方がなく、
色々とボタンを触るのですが
いろんな機能があるものです。
今や当たり前になった乾燥機能。
オゾンを使っての除菌機能。などなど
その中で、ドライ物を洗う機能(コース)があります。
このコースこそ、今やどの洗濯機にもあるのですが、
家庭でウールのスカートやパンツを洗って
縮んでしまって、なんとかして!との依頼が
時々来ます。
ウール製品の収縮には緩和収縮とフェルト化の二つがあります。
前者は、生地の製造段階である程度引っ張った状態で
織られたものが、水を含んで膨潤し、元の状態に戻ろうとする力が
働いて縮む現象です。
フェルト化は洗濯の押す、揉むなど物理的な力で、
ウール繊維の特徴である表面のうろこが絡み合って起る
収縮です(防縮ウールは表面のうろこに表面処理をしており、絡み難い)。
緩和収縮は、元に戻りますがフェルト化したものは
元に戻すのは困難です。
スカートやパンツは、裏が付いているのが多く
裏地は、水洗いをしてもほとんど縮みません。
ですので、一目で縮んだ!と判って
依頼が来るのだと思います。
防止策は、衣類の取り扱い表示を良く見て、
水洗いの可否を確かめることが第一です。
水洗いする場合も軽く押し洗いをして、
機械力をかけないことが、ウール製品の縮みを
防ぐ方法です。
これから、セーターやウールのズボンなどを
家庭で洗う!という方が居られると思いますが、
ドライクリーニングコースで洗って、
縮むようでしたら、全て手洗いをするか
プロに「水洗いでお願いします!」と
依頼されることをお勧めします。